こんにちは。powaです。
大型の台風17号TAPAH(ターファー)が、「りんご台風」に似ており警戒が必要と言われています。
「りんご台風」は平成最強の台風とも言われていますが、どんな台風なのでしょうか?
先日千葉に甚大な被害を及ぼした台風15号と比較してみたところ、「りんご台風」が台風15号以上の勢力だったことがわかったのでご紹介します。
また、今回の台風17号と「りんご台風」がどのような点が似ており警戒が必要なのか、まとめてみたのでご紹介します。
りんご台風とは?
りんご台風とは、1991年(平成3年)9月に発生し、死者62名、負傷者1,261名の甚大な被害を及ぼした平成3年台風第19号のことを言います。
最低気圧がなんと925hPa、最大風速50 m/s 。
1991年9月27日に長崎県佐世保市付近に上陸し、福岡県福岡市の真上を通過。
上陸時の中心気圧は、940hPaで1951年の統計開始以後では史上5番目の強さだったそうです。
その後、山口県長門市をかすめ、日本海を北上し、9月28日朝に北海道渡島半島に再上陸しました。
再上陸した時の中心気圧も955hPaと勢力を維持したままだったことも特徴です。
りんご台風の由来
なぜ、平成3年台風第19号のことを「りんご台風」と呼ぶのでしょうか。
りんごの産地で知られる青森県弘前市におけるりんごの被害が甚大であったことから、メディアなどで「りんご台風」と呼ばれるようになりました。
出典:時事通信
私もまだ小さい時でしたが、りんごが多く落下したり、枝が折れている映像をよく覚えています。
また、これだけの被害があった中、落ちなかったりんごは「落ちないりんご」として受験生の合格祈願の縁起物に人気が出たりもしましたよ。
令和元年台風15号との比較
2019年9月9日に千葉県千葉市付近に上陸し、千葉県、東京都の離島、神奈川県などに甚大な被害を及ぼし、現在も停電が続く令和元年台風第15号。
それと「りんご台風」を比較してみましょう。
上陸時の中心気圧
りんご台風(佐世保市上陸時)・・・940hpa
りんご台風(北海道上陸時)・・・955hpa
令和元台風15号・・・955hpa
先日の台風15号上陸時と北海道上陸時が同じ中心気圧だったんですね。
最初に上陸した時はそれより低い気圧だったので、「りんご台風」が先日の台風15号と同等かより強い台風だったことがわかります。
瞬間最大風速
りんご台風
60.9m/s @阿蘇山
58.9m/s @広島市
57.3m/s @輪島市
53.9m/s @青森市
令和元台風15号
58.1 m/s @神津島
57.5 m/s @千葉市
52.0 m/s @新島
49.0 m/s @木更津
瞬間最大風速を見ても、「りんご台風」が先日の台風15号と同等かより強い台風だったことがわかります。
令和元年台風17号との比較
まずは、台風17号の進路予想図と「りんご台風」の進路図を見てみましょう。
ほぼ同じです。
出典:ウェザーニュース
発生時期もほぼ同じですね。
「りんご台風」の場合は、フィリピンの東海上で中心気圧925ヘクトパスカルだったので、今のところは「りんご台風」より勢力が劣ります。
ただ、近年は予想より勢力が強い状態で上陸することが多いそうで、17号も今後勢力がどんどん強くなることが予想されるので、油断はできません。
また、台風は、右側で被害が大きくなるので、このルートを通ると日本全国に被害が及びます。
東北ではりんごの収穫時期でもあるので、農作物への被害も懸念されます。
弘前市ではイベントの一部中止も決まったそうです。
弘南鉄道弘南線弘前駅から100円バスためのぶ号で約20分:弘前市りんご公園にて開催される『ひろさきりんご収穫祭2019』
最終日23日(月祝)は、台風17号(ターファー)接近のため、すべてのイベントを中止するとの事です。
※9月21日(土)22日(日)は予定どおり開催との事ですhttps://t.co/lPNzbvkBps pic.twitter.com/tT7VMnwKQ2— 弘南鉄道株式会社 (@konantetsudo) September 20, 2019
最後に
りんご台風は何か、先日千葉に被害を及ぼした台風15号と比較しながらご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
あれだけの甚大な被害を及ぼした台風15号以上の勢力の台風ということで、平成最強と呼ばれるのも納得ですね。
一方、今回の台風17号は今のところりんご台風ほどの勢力ではなさそうです。
ただ、予想進路が同じ点が心配ですね。
油断せずにしっかり備えておきましょう。
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